画家の特徴と絵画の楽しみ方TOP

美術鑑賞の始め方

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名画を楽しむためには、それぞれの画家の特徴を知っておくと参考になります。美術館には様々な画家の絵が展示されていることが通常ですので、知識がないと時代背景から使っている技法、流派など様々な違いがあるものが一同に会しています。そのため、どんな点を見たらよいかが分からなくなりがちです。

これに対し、それぞれの特徴を理解できるようになっていくと、芸術家の魅力や絵画の楽しみ方が理解できるようになります。考えることよりも感じることが大切ですが、最低限の知識があったほうが楽しめるのも事実です。せっかくなら名画を鑑賞する喜びを知ってください。

小説であれば、作品を読んでいくことによって背景を理解することができます。個人的な体験を基にした私小説であれば、作家の人柄や人生を知ることができます。しかし、絵の場合には一瞬を切り取っているだけであるため、それだけでは画家の人生を推し量ることはできません。そのため、前提となる知識がないと、名画を前にしても戸惑ってしまうことになります。

美術鑑賞の初心者向けの画家

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絵画を楽しむことに慣れていない方でも素直に楽しみやすい画家の例として、サルバドール・ダリやフィンセント・ファン・ゴッホ、ウィリアム・ターナーといった画家がいます。詳しいことは各ページを見ていただきたいのですが、ここではそれぞれの特徴について簡単に解説しておきます。

サルバドール・ダリは作品だけではなく、口ひげをピンと立たせ、目を見開いた姿で撮影された写真でも知られています。彼の描いた絵よりも、彼の姿のほうが有名かもしれません。ダリの絵画の特徴は、幻想的でストーリー性を感じさせる点です。たった1枚の中にファンタジーに満ちた世界観を閉じ込めた数々の名画は、美術の難しい知識などなくても心に響くものがあります。スペインのフィゲラスにあるダリ劇場美術館で多くの作品を目にすることができます。

フィンセント・ファン・ゴッホは生前には認められることがなく、不遇の生涯を送りました。弟の援助を受けながら、絵が売れることはほとんどなく、南仏のアルルではゴーギャンと共に創作に励むものの、行き詰って自らの耳を切り、最期には拳銃自殺を図りました。恋に破れ、仕事でも生きている間に成功することのなかった悲運の画家でした。その作風は生命力があふれる色彩が際立っています。オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館で多くの名画が展示されています。

ウィリアム・ターナーは知名度がやや下がるものの、光や大気を描き出す手法は秀逸です。明るい作風は希望に満ちた船出を連想させます。彼の絵画は見ていて前向きな気持ちになれるものです。ロンドンのテート・ブリテンでコレクションが充実しています。

美術館は特別な場所ではない

訪れたことのない方にとって、美術館は敷居が高いイメージを持ちがちです。絵画について知識がない状態だと、どこに行けばよいかも分からず、途方にくれてしまうのも仕方ありません。しかし、本来は気軽に訪れてよい場所です。

必要なのは、騒いだり館内で飲食をしない、絵画や彫刻に触れないといった程度の最低限のマナーだけで、正装する必要もありません。あまりに場の雰囲気を崩すような格好は慎むべきですが、特別な服装が求められるわけではありません。あとは入館料さえ払えれば入場することができます。

もっとも、欧米諸国の代表的な美術館と比較しても、国内の主要な施設は入場料が高い印象があります。ある程度の規模になると1000円以上の料金がかかることはざらにあります。その場まで行くための交通費や時間も含めて考えると、どんな絵があるかも分からない状態では、足を運ぶ気にならないのも当然かもしれません。

美術館に初めて訪れるきっかけとして多いのは、旅行に行ったときに観光スポットとしてガイドブックに載っていたため、行ってみたというパターンです。たとえば、パリへ旅行に行ってルーブル美術館でモナリザを鑑賞するようなケースです。

他にも、国内で企画展が行われることが足を運ぶきっかけになる場合もあります。テレビCMが数多く放送されることもあるため注意を引きやすく、海外のコレクションを身近ば場所で鑑賞することができるため、行ってみようという気持ちになりやすいのでしょう。さらに、期間限定であることも、理由の一つだと思います。

一度美術館に自分の意思で行った経験を持つと、ハードルが高くないことを実感できます。そのため、決して別世界のものとして敬遠する必要がないことが分かるでしょう。

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